大遠忌アーカイブズ3
「中外日報」(平成20年2月14日付)に掲載された、「大遠忌アーカイブズ」の第3回は、昭和36年4月5日の、親鸞聖人700大遠忌法要に際して開かれた、浄土真宗本願寺派(西本願寺)の布教使大会の様子から書かれています。
一階の大ホールの収容人員は約七百人。当時としてはかなりの規模。一人の老布教使が意見発表を行なったが、声が隅々にまで行き渡らず、会場からは「声が低いぞ」との野次が……。 この後も「黙れ」「出て行け」などの罵声が飛び交い、「如来の代官」らの演じる時ならぬ激しい言葉の応酬を目の当たりにして、大会に参加していた門信徒らは眉をひそめていたそうだ。 この前日には、大谷光照門主(当時)にあてた血判状を手にした僧侶が、縁儀の最中に内陣に乱入、前卓に駆け上り荘厳を損壊するという事件も起こっている。
これに対して、当時の大谷光照門主は、次のような“消息”を発布しています。
「いやしくも僧侶を生計のてだてと考えるがごときは断じて許されません。懈怠の心の起こるたびごとに、おのれを戒め、伝道に情熱を傾けて、あくまで正法宣布の第一線に立つことを強く望みます」(原文は句読点無し) 700回大遠忌の満座にあたり光照門主は「僧侶への消息」を発布して「衣食住のすべて如来のご用物をいただくという思いに住して」(同)と、寺庭生活の細かな点にも心を配り、僧侶本来のあるべき姿を説いた。
僧侶一人一人が、このとおりに実行していれば、規律正しい仏法者の集まりになるでしょう。
ところが現実は……
「浄土真宗本願寺派」の正式名称や七高僧の名前が書けない。「ご門主て何者なの」と平気で問う。正信偈、葬場勤行ができない。法話ができない。得度習礼と教師教修の各十日間を我慢すればいいと考えている。
パナソニックの社員にたとえれば、
・社名が「松下電器」なのか「パナソニック」なのか分からない
・創業者 松下幸之助の名前が書けない
・パナソニック製品の使い方が分からない
といったところでしょうか。
(私はパナソニック製品大好きです。題材に出してごめんなさい)
こういう反省を踏まえて、750回大遠忌宗門長期振興計画推進協議会には、「伝道者の育成」にかかる協議会という専門部会があるそうです。
この記事の見出しにあるように、「お仏飯いただく自覚を」皆が持てるよう、ぜひとも頑張っていただきたいです。
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