僧籍を持つ一般寺院の女性と、将来の門主が結婚する場合
3月25日、浄土真宗本願寺派(西本願寺)の大谷光真の長男・光淳氏が、宮崎県・信楽寺の古川流豆美さんと結婚します。おめでたいことではありますが、本山は大変なようです。
決まり1
本山本願寺の衆徒は、「住職(門主)の二親等以内の血族」(本願寺寺法)
決まり2
本山の衆徒は「門主及び新門の血族二親等までのもの」(僧侶規定第6条)
決まり3
「衆徒は、結婚その他の理由で他の寺院の戸籍に入ったときは、直ちに当該寺院にその僧籍を移さなければならない」(僧侶規定第8条)
今回ややこしいのは、流豆美さんはすでに僧籍を持っているからです。
つまり、結婚によって直ちに当該寺院(→本山本願寺)に僧籍を移さなければなりませんが、一方、本山の衆徒(住職以外の僧侶)は「血族」でなければなりません。ここに矛盾が生じます。
「中外日報」(2月23日付)では、以下のように解説しています。
これまで本願寺の住職、門主後継者が宗内の一般寺院から僧籍を持つ子女を嫁に迎えた前例はなく、本願寺の衆徒を「二親等以内の血族」に限定しても特に問題は無かった。しかし、このたび、光淳新門と結婚する流豆美さんは、僧籍を持つ一般寺院の子女。宗門にとっては“想定外”の事態であり、これまでの“不文律”の枠内での対応では、無理が生じかねない。
ということは、門主・次期門主が結婚する相手は、同じく僧籍を持つ立場の人ではない、外部から迎えるか、もしくは血族から探す、というのが前提だったということでしょう。またそれが実際に行われてきた、ということになります。
本願寺は、11世顕如光佐が門跡に列せられて以来、皇室との結びつきを深め、近代においても縁戚関係を保っています。そして貴族階級から嫁を迎えることが多く、特権階級に住していたためです。
歴代門主の子女では、得度したのは光真現門主の長女・真利子さんが初めてというのも驚きです。一家挙げて、僧侶となって、布教に邁進していたのかと思いました。
このたびの結婚を機に、庶民にも身近な門主・教団となってもらいたいものです。
《今日のリンク》
| 固定リンク


コメント
同感です。
ただ、今までの流れもあり難しいとは思いますけどね。
投稿: 親鸞会会員 | 2006年3月19日 (日) 12時10分