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2006年1月12日 (木)

僧侶が神社で読経

昨日昼のテレビニュースで、僧侶が福岡県の筥崎宮に行って、神前で読経する恒例行事が行われたと報道されていました。僧侶が神社で読経するというのは、全国的にも珍しいそうです。

当たり前でしょう。確かに神宮寺などの形で、神仏習合が盛んになっていたのが日本の仏教の姿ですが、神仏分離以後、こんなにハッキリとした形で残っているところは多くありません。

調べてみると、臨済宗の寺のようですね。
ふくおかレジャーWEB」には、

京都市の臨済宗大本山東福寺と、博多の承天寺を開山した聖一国師が1241年、宋から帰朝の際、海難にあったが、筥崎八幡宮の加護によって無事に帰朝できたので、神恩感謝のために、承天寺の僧侶たちが神前で読経する。

とありました。

浄土真宗においても、戦前、戦中に、法主が伊勢神宮や靖国神社に参拝した、ということもありましたが、仏教本来の立場から、神社に参るということは出てきません。

このニュースを見て思ったのは、現在の仏教は、すでに観光業の一つになっているのだな、ということです。


《今日のリンク》
親鸞会 父母の会
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コメント

> 管理人様

昨年、トラバした者です。気になる話題でしたので、コメントいたします。

神社で読経することについては、古来から日本の神を救済するために行われていたようなことがありますね。

14世紀の禅僧・無住道曉が編んだ『沙石集』(巻1)には、以下の話が掲載されています。

或る僧が吉野に参詣しようとする途中で、母親を亡くした子供を哀れに思い、読経しました。身が汚れたと思った僧は改めて出直そうとしたのですが、吉野の神の力によって、足が帰宅する方向へ動かず、最終的に吉野に参詣いたします。その時、吉野の神が「私は身が汚れるなどの物忌みはしない。ただ慈悲こそ貴いのだ」と言って歓迎するという話です。

今回の話を聞いて、それを思い出しました。神仏習合を否定された明治期以降では、なかなか想像できないことかもしれませんけれども。。。

投稿: tenjin95 | 2006年1月13日 (金) 14時06分

tenjin95様

 コメントありがとうございました。
 おっしゃるとおり、昔からよく行われていたことと思います。特に吉田兼倶のように神道の地位確立のために活動し、いわゆる「逆本地垂迹説(神本仏迹説)」が見られるようになるまでは、当たり前のことであったと思われます。

 その中、親鸞聖人は、「一向専念無量寿仏」(阿弥陀仏一仏に向け)を徹底して訴え、神祇不拝を強調されました。
 そのため、浄土真宗においては、このニュースのようなことは考えられないことであったのです。
 それが、法主の伊勢神宮・靖国神社の参拝を行ったので、まさに真宗の自殺行為と評されます。

 その影響か、今日でも、浄土真宗の門徒でありながら、仏壇と神棚と両方があるという家が多いのは、本来はおかしなことなのです。

(ちなみに RKB LOCAL NEWS において、動画付きで紹介されていました)
http://news.rkb.ne.jp/rkb_news/archives/002506.html
>僧が神社に“お礼参り” 01/11 16:41
>
>僧侶が神社を訪れて読経する恒例の伝統行事、承天寺のお礼参りが、きょう、福岡市の筥崎宮で行われました。
>
>福岡市東区の筥崎宮ではきょう午前10時に、袈裟に身を包んだ、博多区の承天寺の僧侶19人が拝殿に上がって経を唱えました。
>
>この「承天寺のお礼参り」は、鎌倉時代に承天寺を開いた聖一国師が、1241年、修業を終えて、当時の宋から船で帰国する途中嵐に遭い、筥崎宮に祈ったことで無事帰国できたという言い伝えに由来するものです。
>
>聖一国師が無事帰国した次の年の1月11日にお礼参りをして以来、毎年続けられていて760年以上の歴史があります。
>
>僧侶が神社で読経する珍しい伝統行事として知られ今年も多くの見物客が見入っていました。

投稿: よし | 2006年1月13日 (金) 15時53分

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